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第7回:誤 解

−誤 解−

 
 お中元のシーズンになりますと、次々と届く贈り物を開いて見て送り主の心くばりを喜ぶものです。しかし、同じ商品が重なったりした時など、相手さんのお気持ちは感謝していただき、その商品は、他の方へまわす事もままあるものです。

山田さんの大失敗

 Aさん宅へお中元を持っていって数日たったある日のことです。リーンと電話のベルがなりました。

 「山田さんのお宅ですか.いや 変なことを言って申し訳ないのですが・・・僕今あるデパートへ来ているのだよ。先日、君から結構なお中元を戴いて有難う。ところが、ちょうど同じ物を先にもらっていたので、君には悪いと思ったが、他の商品と取り替えてもらおうとおもってAデパートへ持ってきたんだよ。すると、この商品は扱っていないと言うんだ。そんな失礼なことがあるかと文句をいっているんだ。」

 山田さんは、「はぁー。」と言ったものの、どう対応してよいのか解らない。

 「ねぇー、君、悪いけれど、ちょっと電話に出て言ってくれよ。僕が失礼な事して、君に迷惑かけて済まんけれど、頼むよ。」

 生涯の中で失敗は度々あるけれど、こんな恥ずかしい思いをしたことは無い。

 「うーん、それが、その・・・。」
 
 「山田君、君、何を言っているんだ。君どうしたんだ。」

 「うん・・・また会った時に話すよ。ごめん。」

 受話器を置いてしばらく、山田さんはどうしてよいのか解らなかった。あんなことしなかったらこんな恥をかかなかったのに。

 これには誤解される原因があったのです。山田さんが戴いた商品はAデパートのものではなくスーパーにおいてある商品だったのです。Aさん宅へお中元としてお届けしょうと思った山田さんは、スーパーの包み紙からデパートの包装紙に包み変えたのです。それは、スーパーとデパートを比べると、人間の観念として、スーパーよりデパートのほうが上等と思うからです。これをレッテル反応と言うのです。

 人間は、観念づけられた文字、絵、その他、特定の物を見たり聞いたり読んだりした時に、気持ちの中で何らかの反応を起こし、その刺激は思い込みになって、決定づけられる場合が多いのです。事実よりも、感化的内包価値によって表現される反応で、感化的コミュニケーションと同一化するものなのです。

 Aさんは、山田さんがそのようなことをするとは絶対に思うことはなかったでしょう。また山田さんもAさんが商品を取替えに行くとは考えなかったでしょう。こうして一つの包装紙が、誤解を起こしたのでした。




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